一戸建てはマンションなどの集合住宅と比べると泥棒に入られやすいと言われています。窓が多く不在が確認しやすいこと、敷地内に入ってしまえば見つかりにくいことからです。しかし、同じ一戸建てでも泥棒に何度も入られてしまう家と入られない家があります。
泥棒に狙われやすい家には共通点があるのです。こちらではどのような特徴がある家が泥棒に狙われやすいのかと防犯対策のポイントについてご紹介しましょう。
泥棒に狙われやすい家の特徴
下見をしやすい
泥棒はそのほとんどがターゲットにする家の下見をしていると言われています。人通りが多く、近くに公園などがあれば、数日かけて下見をすることもあるのです。
泥棒が下見でチェックしていること
- 留守がちな時間帯
- 窓や扉、2階への足がかりなど都合のよい侵入経路
- 鍵が取り付けられている位置
- 新聞受けに新聞がたまっていないか
- 犬を飼っているか
他にもいたずら書きやゴミの放置がないか、庭の手入れがされているかなどさまざまなことをチェックしています。
泥棒が下見をしやすい敷地の形状
一戸建ての敷地の形状はだいたい3パターンに別れます。それぞれの泥棒が下見しやすいと考えられる理由は以下のとおりです。
- 前面道路型
敷地の一辺が全面道路に面している「前面道路型」。 家が道路に面していることから泥棒が下見をしやすい形状です。 - 路地型
路地だけが道路に接していて、一見泥棒が下見をしにくい「路地型」。 しかし、一度敷地内に入ってしまうと外部からの目がなくなってしまうため犯行に及びやすい形状です。 - 角地型
敷地の二辺が道路に面しており、2方向から泥棒が下見をしやすい「角地型」。目線が通りにくく、下見しやすく逃走経路も確保しやすいことから泥棒から狙われやすい形状であると考えられるでしょう。
道路から見えない開口部がある
泥棒はひと目を気にします。そのため前面道路、通行人から見えにくい位置にある扉や窓を狙うのです。道路から見えない窓、勝手口はもちろん、室外機や雨樋などの足がかりがあるとよじ登れる2階も狙われやすいでしょう。
高い壁や生け垣がある
道路に面した開口部でも敷地と道路の高低差があったり、高い壁や生け垣があったりして見通しがよくない場合は侵入経路として狙われる可能性があります。車や人通りが多くてもいったん庭に入ってしまえば泥棒が隠れる場所があるためです。
防犯対策のポイント
防犯意識の高い家にする
泥棒が下見をしにくい家にすることが大切です。見通しがよく、ひと目につきにくい開口部がある場合はそこに立ち入りができないようフェンスを設置するなど対策をしましょう。
また、庭木を手入れし郵便受けやガレージ周りはゴミが溜まらないように整理整頓を。防犯意識を高め、泥棒が下見しにくくなるように心がけてください。
防犯性の高い開口部にする
5分以上かかっても開けられない窓やドアに対して泥棒の約7割が、10分以上かかると約9割が侵入を諦めるというデータがあります。バールを使っても5分以上壊れない部品であることが実験で立証されている「CPマーク」認定の防犯性の高い窓や扉、シャッターや面格子を開口部に設置しましょう。
玄関ドアを2重ロックにしたり、10分以上ピッキングができないことで知られるディンプルキーを採用したり、そもそもピッキングができないようスマートキーのドアノブにするのもオススメです。スマートキーであればピッキング被害もなくなりますし、警視庁が公表している令和元年中の「住宅対象侵入窃盗の発生状況」で一番被害が多い、ドアの無施錠・締め忘れがなくなります。
泥棒が心理的に嫌がる防犯対策を取り入れる
泥棒が下見で一番嫌がることは「顔を見られること」です。上記の「侵入に時間がかかる開口部」で諦めることも、「見られること」を恐れて諦めるのでしょう。
ターゲットとなる家を下見するときに近所の人に声をかけられたり、顔を見られたりした場合、約6割が諦めたというデータもあります。日頃見かけない人がウロウロしてるところを見かけたら挨拶をしてみたり、ご近所の方と見回りをしたりと防犯意識を地域で高くもっていると泥棒が心理的に避けるようになるでしょう。
まとめ
いかがでしょうか。 泥棒に狙われやすいポイントを抑えて防犯対策をし、声かけやご近所の方との協力でより安心して暮らすことのできる家を手に入れましょう。